お盆で、子や孫が帰省してくるのは賑やかでうれしいもの。しかしいつの間にか、お年玉ならず「お盆玉」なる習慣も広がって来て、おじいちゃんやおばあちゃんにはちょっとした負担となっているようだ。
帰省の交通費も祖父母が補助
あおぞら銀行が55歳から74歳のシニア男女およそ2千人に聞いた調査によると、「お盆玉」を知っているのは28.9%で、昨年の16.6%から大幅に上昇した。実際に孫たちへの「お盆玉」を用意しているのは31.6%で、平均額は5900円だった。
迎えるシニアの負担はこれだけではない。帰省してくる孫や子供がいると答えたシニアは63.1%で、その半数が「帰省のための交通費を補助している」と回答しており、その額の平均は31,900円にもなる。さらに食事に出るなど、交通費以外に使う金額が平均46,100円、人数にも寄るが、子供家族を迎えるためにざっと10万円前後が飛んでゆく。
雑学ライブラリー
お盆玉のルーツは「藪入り」
「お盆玉」袋は既に売られているが、今年から郵便局も加わった。日本郵便株式会社によると「お盆玉」の習慣は江戸時代で、お盆になると、商家で奉公人にお金ではなくて、履物や衣服などを渡していたのが、明治になってお小遣いになったとのこと。
落語好きなら合点が行く「藪入り」ですね。女中や丁稚など、奉公人にとっては旧暦の1月16日と7月16日は藪入りで、実家に帰る事が出来る、年に2回の貴重な休みだ。その日は商家の主は、衣服や小遣いを与えて送り出した。