日産自動車は9月に公開する新型リーフに、世界初のワンペダルオペレーションシステム“eペダル”を採用すると発表した。加速から減速、停止まで一つのペダルでまかなえる。New Nissan Leaf with e-Pedal
果たしてワンペダルの操作性は
“eペダル”システムは、どのような操作性になるのか、急停止の際のフットブレーキ(不要というわけではないと思うが)との使い分けなど、まだベールに包まれている点が多い。電気自動車は、アクセルを離すとガソリン車のエンジンブレーキのような感覚で、強めの回生ブレーキがかかる。そのため、現在の電気自動車でも加速から停止までの広いレンジを、一つのペダルである程度コントロール出来るようだ。
自動車の電気ブレーキ
回生ブレーキとは、駆動していたモーターの回路を逆につないで発電機として使い、生み出した電気をバッテリーへ戻すため、回生ブレーキと呼ばれる。模型などに使う小型のモーターの回転軸を手で回してみると分かるが、モーターから出ている二本のコードをつないでみると、回転軸は重くなって手で回すにも多少力をこめなくてはならない。これが回生ブレーキの原理だ。
熊本の機械工場が、ガソリン車に使えるワンペダルを開発し、踏み間違え防止に効果ありと話題になった。こちらは踏むとブレーキ、足の甲で、ペダルを右に押すとアクセル、と原理は分かり易かったが、日産新リーフの“eペダル”どのように画期的なオペレーション性を持つのか、発表が楽しみだ。
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電車もワンハンドルが主流
通勤電車などのオペレーションは車両や会社などによって異なるが、ワンハンドルコントローラーが多い。運転士がT型の棒を握り、手前に引くと加速、前に倒すとブレーキとなる。ブレーキは手前に引く方が、人間の感性に合っているように思うが、手前に引くと体にかかる慣性力で逆にコントローラーを押し戻してしまう恐れがあるため、押してブレーキとなっている。またT型の握り棒にもスイッチが付いていて、運転士が突然の体調不良で握り圧力が低下した際には自動的にブレーキがかかる。