小欄で何度かお伝えした「北海道みんなの日」(通称:道民の日)が始めてやって来た。JR北海道の一日乗り放題切符や、様々な施設の無料開放が行なわれ、北海道民はもとより観光客も楽しめる一日となりそうだ。
雑学ライブラリー
最初は北加伊道
北海道の名付け親、松浦武四郎が明治政府に、蝦夷地を改めて新たな名称“北加伊道”を提案したのが1869年の今日だ。北海道の“海”ではなくて“加伊”とは何か?武四郎の書面によると加伊は“夷人(外からの人)”の意味があると称されている。一方“蝦夷地”の意味は、異なる民族の住む地との意味であり、それに対しての加伊とも読み取れる。その後加伊を海と改めた。古くから東海道、西海道、南海道との呼び名、概念があったので、北海道となるのはごく自然であったようだ。
北海道の地名は内地の町だらけ
内地は、かつて北海道人が北海道に対して、それ以外の本州、四国、九州などを指した呼び名。北海道の地名は大体3パターンのいずれかが当てはまる。アイヌ語がそのまま地名となったもの。入植した人たちの故郷が名称となったもの。あるいは入植者の名前が地名となったもののいずれかだ。ニューヨークなどアメリカ東部にイギリスの地名が多いのと同じだ。
◎ アイヌ語から転じた地名は
札幌・サリポロベツ(広く乾いた川の意味)、小樽・オタオルナイ(砂浜と川)
知床・シレトコ(地の果て)
◎ 故郷や入植者の名前が付いた地名は
伊達市(仙台藩伊達氏)、新十津川町(奈良県十津川村)、札幌市白石区(宮城県白石市)、
北広島市、北見市岐阜、瀬棚町徳島、江別市世田谷、月形町(入植した月形氏)などなど。
参考:北海道庁HP,北海道歴史・文化ポータルサイトAKARENGA