一機ずつ違ったカラーをまとった飛行機で、搭乗者を楽しませているFDAフジ・ドリームエアラインズ、来年3月導入する12号機のカラーで、色当てキャンペーンを実施する。
FDAのマルチカラーコンセプト
FDAは、静岡の大手物流会社鈴与が100%株主のエアラインだ。ブラジル製の旅客機エンブラエルERJ170(座席数76)とERJ175(座席数84)を使って、国内14都市の15空港(札幌が新千歳と丘珠両空港を使っている)を結んでいる。この他、小回りの良さを発揮して、地方と地方を結ぶチャーターなどにも積極的に取り組んでいる。LCCではないので、機内での飲み物サービスや、国内線では大手も全廃した新聞サービスもある。
FDAは2009年の初就航以来、これまで11機のERJを導入してきたが、1号機のレッドを皮切りにライトブルー、ピンクと11機すべてのカラーリングが異なっていて、次の機体ははたして何色か?航空ファンの間でも話題となっていた。来春導入の12号機は、8種類のカラー(ネイビー、ワインレッド、ホワイトなど)の中から選択する予定で、どのカラーが選ばれるのかを当てるキャンペーンを実施する。詳細は今後FDAのサイトなどで発表される。
雑学ライブラリー
フライング・ジェリービーンズ
機体のカラーや、ロゴなどはエアラインのイメージを印象付けるため、どの航空会社もテーマカラーはとても大切にする。そこに一機一機、カラーを変えてインパクトのあるPRを打った会社があった。アメリカの今はなきエアライン、ブラニフ・インターナショナル航空だ。他社との差別化を図り、大型旅客機を一機丸ごとそれぞれ異なるカラーで塗り上げた。お菓子のジェリービーンズに似ていることから、フライング・ジェリービーンズと呼ばれ親しまれた。
1928年創業の古いエアラインだったが、規制緩和での競争に敗れ1982年破たん運航停止した。その後、新生ブラニフ航空が立ち上がったが、こちらも1990年12月で運航を終えている。