豆腐はかつて、お豆腐屋さんの店先の大きな水槽の中で泳いでいたものだが、今ではスーパーの冷蔵棚に並んでいる光景が当たり前。それが来年には常温の棚に並ぶことに。
豆腐の常温販売、海外は常識
豆腐は少しでも雑菌が残っていると、赤痢などの原因となる可能性があるが、一部のメーカーは既に完全無菌状態で製造、包装する技術を開発済みだ。海外へはおよそ30年前から、これら無菌パッケージで長期保存が可能な常温豆腐を送り出している。国内販売は細菌の発生などを抑えるため、依然として冷蔵保存が義務付けられていたが、国はこれら海外向けの製品から、細菌に関わる食中毒トラブルは起きていないことなどから、常温販売の解禁に踏み切ることとなったもの
内閣府の食品安全委員会の判断を受けて、厚労省は来春にも食品衛生法の基準を改正して豆腐の常温販売を認める方向。
これからは長期保存の常温豆腐をパッケージから出して、自分で冷やして水にさらして冷ややっこを作らなければならない・・?
新聞と豆腐
福岡が本社のブロック紙、西日本新聞が豆腐屋さんを始めた? 傘下に収めたのは、九州各県の他、広島、兵庫、大阪などで豆腐販売を手掛ける「豆吉郎(とうきちろう)」で、株のおよそ9割を取得しグループ化した。「豆吉郎」は福岡市内に直営店を置くほかは、それぞれ地域で拠点を置いての移動販売が主力のメーカーだ。
寅さんの口上「四角四面は豆腐屋の娘、色は白いが水臭い」を思い出す。四角四面は融通の利かない堅苦しさを表すが、メディアにとっては四角四面は大事だ。