日本の技術の粋を集めた新幹線車両がロボットに変身するシンカリオン、様々な新幹線車両が揃って子供たちに人気だが、ついに東海道新幹線のN700Aがシリーズ・インした。JR東海の車両が入るのは初めてだ。
シンカリオンに「のぞみ」
シンカリオンは、これまで東北・北海道新幹線のE5やH5などの他、秋田新幹線のE6、北陸新幹線のE7、さらに700ひかりレールスターなどJR西日本のシンカリオンや800つばめのJR九州のシンカリオンなどがラインナップされていたが、原点の東海道新幹線はいなかった。これらのシリーズの中に初めてJR東海のシンカリオン、N700Aのぞみが登場した。シンカリオンを知っている子供たちにとっては馴染みだろうが、新幹線も変身ロボも知らない大人には、何のことか分かるまい。
これらのシンカリオンにはそれぞれに搭乗するパイロットがいるうえ、のんびり屋などのキャラクター付けがされている。正体不明の暗黒超特急などと闘っているのだが、それぞれの武器がまた傑作。カイサツソードにフミキリガン、パンタグラフアローなどで、防御システムはクルマドメシールドだ。
シンカリオンを創り出しているのはJR東日本企画、小学館集英社プロダクション、それにタカラトミーの3社。新幹線はこんなところでもしっかり稼いでいる。
http://www.shinkalion.com
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シンカリオン同様の寒冷対策
シンカリオンの「H5はやぶさ」は北海道新幹線車両のロボだけに、寒冷地での戦いのためにYHS(ユーバリ・ヒート・システム)が施されている。と説明されている。実際の新幹線雪対策は、車両よりも線路設備にポイントがある。
北陸、上越、東北、東海道の各新幹線は雪対策としてスプリンクラーによる融雪システムを施している。一方北海道新幹線は、スプリンクラーは使っていない。北海道は気温が低すぎて、スプリンクラーで散水するとそのまま凍ってしまうからだ。そのため、ポイント部分に雪が固まって、線路の切り替えが出来なくなる事態を防ぐため、ポイント下部に30センチほどの窪みを作り、雪が降ってもその窪みの中に落ちるようにしてある。さらに窪み内にはヒーターがあって雪を融かすようになっている。さらに圧縮空気を吹きかけてポイントの雪を吹き飛ばすようなシステムも整っている。