1977年に亡くなったロックの神様、エルビス・プレスリーが所有していた自家用ジェット機が27日、競売に掛けられ、GWS Auctions Incによると43万㌦(およそ4800万円)で競り落とされた。当初200~350万㌦での落札が見込まれていたが、予想を大幅に下回った。
ロックのレジェンドの遺品
機体は1962年製のロッキード・ジェットスターで、エルビスの死後40年が経過しているが、個人の所有機となり、その後およそ35年間、ニューメキシコ州、ロズウェルの空港に保管されていた。エンジンは外され、機体に傷みもあるようだが、整備をすれば飛行は可能とのこと。ジェットスターはおよそ200機が生産され、まだ現役の機体もあるが、かつてのエルビス機を、再び飛べる状態にまで持ってゆくにはかなりの費用がかかりそうだ。機内は座席やカーペットなども赤いベルベットで覆われていて、GWSオークションズは「エルビスのデザインによるものだ」としているが、真偽は不明。
雑学ライブラリー
飛行機の墓場
エルビスのジェットスターが保管されていた、ニューメキシコ州やアリゾナ州は砂漠地帯で、空気が乾燥している。湿度が低いため金属の劣化もゆっくりで、飛行機の保存に適している。エンジンを外し、中に砂漠の砂などが侵入しないようにシールドを施しストアする。中古機として売れて行くものもあれば、機器だけを少しずつ切り売りする、サプライヤー機となるものもある。もちろんそのまま朽ちて行くものもある。現地へ行くと日本の空を飛んでいた機体もあるが、JALやANAで飛んでいた機体は、丁寧に使われていて中古機としての評判は上々とのこと。