外電でスウェーデンが、国を挙げてエアビーアンドビー宣言をしたとのニュースが流れた。冗談かと思いながら、スウェーデン政府のVisit Swedenサイトを開けてみたら本当のことだった。
エッフェル塔もナイアガラの滝もないけれど・・
「小さなスフィンクスすらないけれど、自由に歩き回ることの出来る豊かな自然があります」とスウェーデン政府の宣言だ。スウェーデンには、私有地でない限り、誰もが自由に土地を散策出来る、憲法で保障された権利がある。
国全体をエアビーアンドビーに登録して、ユーザーには、どのようなメリットがあるのか、今一つ分かり難いが、以下のように、自然を存分に楽しむツアーが出来そうだ。
「静かな森や美しい牧草地で自由に休んでくれて結構です。花や森のキノコ、木苺なども摘んでくれて構いません。全て無料です。あなたが払うべきものは唯一、自然や野生動物へのリスペクトです」と、なんとも心憎い宣言だ。その上で「世界の人々にローミング(自由な旅)を体験してもらうために、スウェーデンは、すべての国土をエアビーアンドビーに登録した」とくくられる。
https://visitsweden.com/freedomtoroam/
現在最南端の岬から、北部の国境付近までスウェーデンの全てを、エアビーのサイトで検索できるようになっている。
雑学ライブラリー
Airbnb
エアビーアンドビーはご存知の通り、空き部屋とインバウンドなどのゲストをネットで結びつける、世界最大の宿泊予約サイトだ。2008年にサンフランシスコで生まれたこのシステムは、現在世界191の国や地域とその中の65000の都市での空き部屋予約が可能だ。ただ単に宿泊だけのホテルなどとは異なり、宿泊先のホストが提供する体験型の観光アイテム(例えば農作業や漁業などの体験)が好評で、10年経たずに通算ゲストは1億5千万人に上っている。