ATMへ走らなくても、買い物ついでにレジでキャッシュを!そんなサービスが一年後の来年4月からスタートする。
デビットカードでキャッシュアウト
スーパーや百貨店で買い物をし、ちょっと手持ちの現金が足りないので、一万円を降ろそうとすると、レジの担当者にその旨を告げて、端末に暗証番号を打ち込むだけで、商品に加え、引きだした現金が手渡される。買い物をせずに現金の引き出しだけでもオーケーだ。
金融機関などで作る日本電子決済推進機構などによると、既にサービスが行われているデビットカードを活用するもので、クレジットカードのように後払いになるものとは異なり、口座から直ちに引き落としが行なわれるため、のちのち口座残高を気にする必要もない。
現在、銀行や信用金庫などの金融機関が発行しているキャッシュカードはおよそ4億2千万枚だが、このシステムはこれらのキャッシュカードがそのまま使えるため、新たなカードの発行や手続きなども不要だという。金融機関が近くにないエリアでは、小売店でキャッシュが出せるのは朗報だ。またATMと違ってレジの店員さんとのやり取りがあるため、高齢者にとっては安心感があるだろう。
キャッシュアウトと呼ばれるこのサービスは海外では当たり前のシステムだが、日本では規制に縛られ実現に時間がかかった。
雑学ライブラリー
2千円札が出せるATMがある
これまでATMはコーナーが作られ、隔離した小部屋になっている所が多かったが、最近では駅の構内など機械だけが置かれているのが普通になってきた。規制緩和とともに監視カメラや機械側の防犯対策が進んだ為でもありそうだ。重機を使ってATMを破壊する荒っぽい犯罪もあるが、今のATMは無理にこじ開けると中の現金に向って特殊な液体が吹きかけられ、現金を使えなくしてしまう。
ATMは現在流通している紙幣ならどの紙幣も入金可能だが、出金は一万円と千円札に限られている。これはATMのコストを抑えるためだが、沖縄県には2千円札の出金が可能なATMもあるらしい。