北海道の海岸線をすっかり回ってしまおうという、8日間のバスツアーが売りに出された。踏破する岬は、突先まで道路がない知床岬を除いて、北海道の名だたる岬には全て立ち寄る。
8日間バス乗りっぱなし
北海道外の人から「今度北海道を旅しようと思うのですが、海岸線を2日程度で回れますか?」などの質問を受けることがある。北海道は日本の国土の22%、九州、四国に山口県、広島県を合わせたほどの面積がある。「2日かけても3日かけてもそれは無理です」と答えると驚かれる。
今回のツアーは北海道の大きさを実感するには正にうってつけ、全ルート、バスでの移動で7泊8日、走行距離は2,519㎞にもなる。
札幌発着でスタートは6月15日、積丹半島の神威(かむい)岬、函館の立待(たちまち)岬、室蘭の地球岬、野寒布岬、宗谷岬、納沙布、襟裳(えりも)岬など、北海道のメジャーな岬19か所を網羅する。途中、夏至の6月21日には、北海道最東端の納沙布岬でご来光を仰ぐ趣向も用意されている。
ラグジュアリーバスとはいえパンフレットに謳う通りバスに乗りっぱなしで、ある意味修行のようなツアーと言えそうだ。参加費は一人158,000円で、エイプリールフールの4月1日に募集を開始、早速問い合せが寄せられている。
雑学ライブラリー 岬巡り
ツアーのタイトルは「ウソのようなまじめな北海道一周バスの旅 ~でっかいどう 岬めぐり ほっかいいどう~」岬めぐりのフレーズが入っているところを見ると、あの懐かしい山本コータローとウィークエンドの名曲「岬めぐり」(1974年)を口ずさむ世代がターゲットの様だ。
北海道の岬の多くはご当地ソングに登場しているので、ツアーで立ち寄る岬も半数ほどが歌われている。探してみると・・。
積丹半島(天童よしみ)、神威岬(美川憲一)、積丹岬(春日八郎)、立待岬(森昌子)、宗谷岬(ダカーポほか)、知床慕情(森繁久彌、加藤登紀子)、知床岬(田畑義男)、襟裳岬(森進一、吉田拓郎)、愛冠岬(松原のぶえ)