世界各地へテロが拡散している。23日もロンドン中心部で、テロと思しき無差別に市民を襲う事件が発生した。一方、日本企業の在外拠点は7万を超えた。中でも中堅・中小企業の進出が拡大している。しかしこれらの企業は、海外経験も少ない事から、現地での安全対策は脆弱だ。外務省はこれら中小企業の安全対策の充実を図ろうとデューク東郷、知っての通りの”ゴルゴ13”に指南を要請した。
ローンウルフ型テロの危険
テロは欧米からアジアにまで広がっている。テロに巻き込まれるのではなく、日本人そのものがターゲットになる可能性も広がっている。“ソフトターゲット”つまり空港などの交通機関やイベント会場の他、日本人7人が亡くなったバングラデシュのレストラン襲撃など、軍や治安機関ではなく市民の集まる場所(ソフトターゲット)を狙うケースだ。更に過激思想に感化されたホームグロウン型や一匹狼のローンウルフ型といった、過激派集団を背景としない、社会不満のはけ口のごとき単独テロも増えている。23日のロンドンのテロ事件もこれに類似している。
外務省では中堅・中小企業の海外安全対策ネットワークを立ち上げ、情報の収集や分析を図るとともにERT(海外緊急展開チーム)の強化を進めている。
デューク東郷は、そのコンサルタントと言えよう。ゴルゴの安全対策指南は、外務省のホームページで受けることが出来る。もちろん劇画で、既に第1話が公開されており、全部で13話まで続く。
http://www.anzen.mofa.go.jp/anzen_info/pdf/episode1.pdf
ラビットハートのゴルゴ
なぜゴルゴを指南役にしたのか?ゴルゴに依頼をする外務大臣は「それはあなたがウサギのような臆病者だから」と明かしている。臆病なウサギ同様、細心の注意を払って身の安全を守るゴルゴは、海外での注意喚起にはうってつけだ。もちろん海外展開の企業に限らず、海外に出る人は、旅行者や短期留学の学生などもゴルゴの指南を受けるべきで、安全対策の意識向上と対応能力のスキルアップを図るべきだろ。
ゴルゴに引退はない
ゴルゴ13は1968年に連載開始、年齢、国籍など一切不明のキャラだが、第1話が20歳そこそこだったとしても既に70歳、臆病者は現役が長い。