ダイヤモンドの中でも希少価値が高く、女性に人気のピンクダイヤモンド。オークションで有名なロンドンのサザビースが、59カラットもあるピンクダイヤをサザビーズ・ホンコンでオークションにかけると発表した。ピンクスターと名付けられた卵型の巨大なピンクダイヤモンドは、1999年にアフリカで見つかり、デビアスによって磨きやカットを繰り返し今の59.6カラットになったという。
ピンクスターは、卵型で、カラーも最高級のグレード、全米宝石学機関によると天然のピンクダイヤモンドの中でもとりわけ色鮮やかで、傷の無いものとしては“世界最大”とのお墨付きをもらっている。実はこのピンクスター、2013年に一度落札されていたが、競り勝った法人が代金を払えず、ダイヤは宙に浮いていた。今回サザビーズでは予想落札価格を6千万ドル(現在のレートでおよそ68億円)と予想している。
ピンクパンサー
ピンクダイヤモンドは、数百万カラットの原石の中からわずか数カラットしか見つからない。ダイヤモンドは本来、無色透明なのに、なぜピンクのダイヤモンドとなるのかは謎だ。
ピンクのダイヤモンドと聞いて思い起こすのは映画「ピンクパンサー」。シリーズ化されスピンオフ版も入れると映画だけで8本が制作されている。1963年に制作された第一作は、ピンク色のダイヤモンド“ピンクパンサー”が怪盗ファントムに奪われるロマンテックコメディーだ。実は筆者も、ピンクのダイヤモンドは映画の中での架空の宝石で、本当にピンクのダイヤがあることは後々まで知らなかった。