アメリカのNPO法人CTBUH(高層ビル・都市居住協議会)によると世界中で2016年に完成した高さ200m以上の高層ビルは128棟で過去最高となり、このうち66%の84棟は中国本土のビルだった。
摩天楼の街は今や中国
中国が棟数でトップを取るのはこれで9年連続で、景気の減速が言われる中国だが建設ラッシュは止まらないようだ。ただ2016年完成の最も高いビルは広東省広州市の530mのビルで、前年の最高層だった上海タワーの632mより、100m縮んだ?都市別では広東省の深圳市がトップで、11棟の高層ビルが新たに加わり、摩天楼の街作りに拍車をかけた。
中国に続く2番目はアメリカの7棟だが、3位以降は韓国、インドネシア、フィリピンなどと続いて、全体の84%がアジア圏内の都市だった。ちなみに日本は、名古屋駅前のJRゲートタワー(46階建て220m)1棟だった。
超高層の街には日本の技術
超高層ビルは、数万人の人が出入りする。欠かせないのはエレベーターだ。三菱電機は昨年、上海の高さ632mのビルに納入したエレベーターが、世界最速の毎分1230mで、ギネスに認定されたと発表した。地下2階から展望フロアの119階まで約53秒で到達、時速に換算すると約74㎞だ。
三菱の他、日立、東芝が世界のスカイスクレーパーで、最速エレベーターでしのぎを削っている。
参考:CTBUHサイト