トランプ政権へ変わり、前大統領のオバマ氏は連邦政府の定年退職者となる。職務を終えた大統領は一体どうなるのか。
世界一恵まれた年金か?
オバマ氏はまだ55歳だが、連邦政府の退職者として、規定では20万ドルあまりの年金が支給される。大統領報酬のほぼ半額だそうだが、日本円に換算して2200万円を超える。この他、オフィスや保険などの支出にもやはり年間20万ドルほどが経費として支払われる。もちろんアメリカ大統領は世界の安全保障に責任をもっているだけに、これらの手厚い処遇に見合うだけの仕事と重責をこなしてきた。
歴代の大統領はリタイア後は講演や執筆に引っ張りだこで、年金を頼りにした生活を送る元大統領は一人もいない。回顧録の印税はもちろん、講演では一度で10万ドルを下らないギャラを稼ぎ出す。これらの報酬が80万ドルを超えると年金や経費の40万ドルはすべてチャラになってしまうようだ。
他の主要国のリーダーはどうか?ミハイル・ゴルバチョフ氏、ソビエトで、最初で最後の大統領だった彼はゴルバチョフ財団を作り、やはり講演などで世界を飛び回っている。冷戦を終わらせたソビエトの指導者として西側諸国でも人気で、特に日本では「徹子の部屋」などの他、バラエティ番組などにも出演している。アメリカの歴代大統領とそん色ない報酬を得ているようだ。
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アメリカ大統領の報酬は
トランプ氏は、選挙戦の中で、自分は大統領としての報酬は受け取らないと宣言していたが、アメリカ大統領の報酬はおよそ40万ドル(4400万円 $=110円)1969年のニクソン大統領の時に年間20万ドルに引き上げられたがその後30年間据え置かれていて、2001年のブッシュ政権の時に倍増の40万ドルとなった。
初代ジョージ・ワシントンの時には2万5千ドルだったが、当初ワシントンは国民の公僕であるとして報酬の受け取りを拒否した。それでも既にリッチマンであった彼は、リタイアした時の資産は現代の価値に換算すると5億ドルを超えていたという。(参考:CNN )