今日は二十四節気の一つ「冬至」一陽来復(いちようらいふく)ともいう。古くから夜の最も長い冬至は、徐々に衰えてきた太陽が、この日を境に再び活力を取り戻す日で、悪い事は去って、福がやって来る転換点の一日とされていた。
12月21日午後7時44分
天文学上の冬至の瞬間がこの時刻。二十四節気は古代の中国で、太陽の動きを元に考案された季節を知るスケールだ。天球上で太陽が動く道、黄道(こうどう)を15度ずつに24分割したものが二十四節気で、太陽が一年かけて一周する(ように見える)黄道を、春分を0度として18番目に当たる270度(冬至点)に達するのが上記の時間だ。冬至は、正午の太陽高度が一年中で最も低く、昼が最も短い一日となる。夏至と比べると、東京での日照時間は約4時間40分も短い。
地球の軌道は楕円のため太陽の動きは一定ではない。そのため冬至点もずれる。2017年の冬至は12月22日の午前1時28分だ。
雑学ライブラリー
冬至かぼちゃ
かぼちゃは甘くて栄養豊富な緑黄色野菜。ビタミンAやカロチンの含有では他の野菜に負けない。しかも日持ちが長く、収穫からひと月ほどが甘さのピークとなる誠に重宝な野菜だ。
冬至にかぼちゃを食べる習慣で、よく言われるのは運気を上げる「ん」付きの食べ物「運盛り」の一つだという説。だいこん、にんじん、きんかん、などなどで、カボチャはどこが「ん」の付く運盛りかというと、答えは別名の南瓜(なんきん)にある。もちろん運盛り、だけではなく明治時代から、ビタミンが不足しがちな冬にしっかり栄養を取る習慣が根付いたことも理由だ。
かぼちゃは北海道が一大産地で、全国の収穫のほぼ半分を占めている。札幌が産地の「大浜みやこ」はブランド南瓜として知られる。