厚生労働省は25日、インフルエンザが全国で流行シーズンに入ったと発表した。インフルエンザには、A型、B型それぞれ2種類、併せて4種類の型があって、ウイルスの型によってかかりやすい年齢層は異なる。ところが今シーズンはどのウイルスも流行の兆しで、厚労省では「年齢に関わらず十分な予防対策が必要」と呼び掛けている。
危険!キケン!今年のインフルエンザ
国で警報が出ている地域はまだないが、注意報レベルに達している保健所管内が沖縄県で2か所、北海道で1か所と南北の両端でいち早い流行が始まっている。報告は11月の3週以降激増していて、全国で6843例となっている。ちなみに昨年の同期は707例だったので、今シーズンはいかに急激に広がっているかが分かる。
ンフルエンザの感染は知っての通り飛沫感染だ。咳やくしゃみで飛び散ったウイルスが感染を拡大させてゆく。マスクは必帯だが、咳やくしゃみを手で受けた場合はすぐに手を洗ってもらいたい。かつてはマスク、手洗い、うがいが感染防止の3点セットだったが、うがいは大きな効果が認められないとして、厚労省の啓発ポスターなどからも外れている。ただウイルスの感染力がインフルエンザほどではない通常の風邪に対しては、うがいは一定の効果があるようだ。
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マスク
感染防止に役立つマスク、家庭用は布製、ガーゼタイプと不織布(ふしょくふ)タイプに分かれる。ガーゼタイプは天然繊維で、保湿性に優れているので、エアコンの効いたオフィスや寝ているときの喉の乾燥対策にはもってこいだ。
一方の不織布は読んで字のごとし、織っていない布で、繊維を熱や化学的に接着または絡み合わせて薄いシートにしたもの。通気性は良いが、粒子をしっかりキャッチするので花粉対策で一気に需要が伸びた。一般用マスクの90%がこのタイプで、価格も安く使い捨てで衛生的。万一インフルエンザに罹ったら会社や学校はもちろん休み、不織布タイプのマスクで、周囲にいる家族などを気遣うべし。