史上まれにみる接戦を制して、ドナルド・トランプ氏が第45代アメリカ合衆国大統領となった。国際政治はもちろん、経済、交流まで、関心はトランプ大統領の下、世界はどうなって行くかに移っている。
アメリカは世界に無関心になるのか
メキシコ国境の塀の発言の通り、トランプ氏は強烈なアメリカ至上主義だ。グローバルとは逆行、TPPは白紙となり、日本からの輸入品、特に自動車には高い関税がかけられる。トランプ氏が自著で書いている。「ビジネスに勝つ。それが生きがい」と「互いが利益を得るウィン、ウィンなどくそくらえ」と
果たしてトランプ外交はどうなるのか。アメリカが安泰なら周りが何をしようと構わないを貫くのか。トランプ氏はロシアのプーチン大統領を持ち上げているが、中東、アフリカ、南シナ海とアメリカが出てこない世界になるのか。
今後トランプ氏の外交ブレーンがどのような顔ぶれとなるのか関心が高まるが、独自の方針を貫いてきたトランプ氏が周囲の意見を取り入れるのか。それもまた世界の心配となる。2期目も当選となるとこれから8年、トランプ氏の世界が回る。
雑学ライブラリー
どうしても女性大統領は生まれない
何故かアメリカには女性のリーダーが生まれない。女性を尊重する国柄で、人材もあるのに、タイミングと言うべきか。アメリカに限らず日本でもいまだ女性首相は誕生していないが、周りを取り巻く韓国、台湾、フィリピン、インドネシア、タイ、インドなどに女性リーダーが生まれ、国を引っ張った。
一度女性の大統領なり首相が生まれた国はその後も女性のリーダーが登場する機会が増えている。女性首相でも特に有名だったのが鉄の女と呼ばれたイギリスのマーガレット・サッチャー首相(在任1979~1990)だった。
イギリスは国民投票で思いもかけぬEU離脱が決まり、女性のメイ首相が就任したが、今回の大統領選の結果に、英国民が味わったEU離脱決定の複雑な思いと同じ気持ちでいるアメリカ人も多いのではないか。