地球温暖化対策を求めるパリ協定のルール作りを話し合うCOP22がモロッコで始まっているが、都市の大気汚染は、中国ばかりではない。インドでも大気汚染が深刻で、首都ニューデリーでは学校が一斉に休校となった。
まるでガス室
ニューデリーでは急速な都市化の影響で、車が増えたのと同時に、火力発電所による大気汚染が深刻化している。都市の貧困層によるたき火や、周辺の農家が行う植物の焼却などが汚染に繋がっているようだ。さらに10月30日の行われたヒンズー教のお祭りで使われた大量の花火が拍車をかけている。
ニューデリー市当局の高官は大気汚染で煙った街を見て「まるでガス室」と表現した。このため市当局は市内の小学校およそ1800校を5日から3日間の休校としたほか、建設作業を5日間停止、さらに粉塵の巻き上げを防ぐため、主要道路への散水を決めている。
雑学ライブラリー
水にも気を付けろ
インドはブラジル、ロシア、中国とともにBRICとして2000年以降の急速な経済発展が注目されたが、いずれの国もその反動と言えそうだが、大気汚染など環境問題に直面している。
インドは魅力的な国で観光資源も豊富だが、訪れた際には空気とともに水にも注意を払わなければならない。現地で水道水をがぶ飲みし大変な目にあった友人がいる。生水はもちろんだが、コーラなどの飲み物に入っている氷や、サラダなどの生野菜を洗った水でお腹を壊すこともある。