ニューヨークのメトロポリタン・オペラで観客がステージで白い粉をまき、観客が避難する騒ぎがあった。
まいたのはなんと遺灰
CNNなどによると先月29日、ニューヨークのメトロポリタンオペラハウスで、オペラ「ウイリアム・テル」の幕間で、観客の一人がステージに上がり、白い粉をまき散らした。主催者側は、安全のため観客を避難させ、当日の公演を打ち切った。その後の調べでまかれた粉は遺灰とわかり、事件を起こした男性から、オペラが好きだった友人の供養のため、遺灰をまいたと分かった。
主催者側は、粉の正体が遺灰とわかり、翌日から公演を再開したが、当日の観客には払い戻しをしたという。関係者は「オペラを愛してくれるのは有難いが、遺灰を持って来ることだけは止めてほしい」と話しているとか。
クローズアップ雑学
オペラハウスはどう違う
オペラハウス、歌劇場は他の劇場と違いがあるのか?あります。オペラはストーリーのある劇なので、様々なセットが必要だ。そのためバックヤードがとても広い。場面転換でセットをそっくり入れ替えてしまうこともあるため、舞台空間と同じかそれよりも広い奥の空間がひつようになる。
歌劇なので、オーケストラが必要だが、客席からはオーケストラは見えない。客席とステージの間にオーケストラ・ピットと呼ばれるオーケストラが入るスペースが用意されている。オペラ専用ではない劇場ではオペラ公演の際は、ステージと客席の間にスペースを確保して、オケ・ピットを作り出す。
もう一つ、出演者にセリフや指示を伝えるプロンプターボックスが用意されている。舞台真ん中の一番先に、黒い箱のようなものがステージから飛び出している。これがプロンプターだ。