お茶を注ぐ急須の口についているビニールのキャップ、何のためについているのか、疑問に思ったことがある人は少なくないのでは。実はいらないモノだった。
実態は緩衝材でした
記者も、お茶を注ぐ際にしずくが垂れたりしないように。とか、注ぎやすさそのものを改善するために送られたものと勝手に解釈していた。実は輸送の際に最も大事な部分である注ぎ口をぶつけて欠いたりしないようにつけられている保護材だった。
この話のきっかけは、三重県の「お茶の川村園」のツイッター。お客さんからの質問に答えて、ビニールキャップは、本来不要なものなのでお茶を淹れる際は外すようツイートした。東京都茶協同組合のサイトにも同様の記述はあるのだが、ツイッターの拡散は素早かった。
ビニールキャップは必要なパーツと捉えていた人も多く、このツイートは「そうだったのか」の嵐を呼んだ。
ただ、まさにうっかり使用で口を欠いてしまわないよう、キャップだけを売っているケースもある。川村園のツイッターにも、耐久性、耐熱性に優れたキャップも販売されているので、必要の際は別途買うように勧めている。つまり緩衝材として使われているビニールキャップはやはり外した方が良いようだ。
クローズアップ雑学
ペットボトルのキャップでわかる耐熱性
緩衝材として付いている急須のビニールキャップは、耐熱基準は示されていないが、販売されているキャップは耐熱性を持っており、有害物質が解け出る心配はない。
やはり樹脂製の、ペットボトルはどうなのだろう。通常のボトルは高い耐熱性を持ってはおらず、50度程度の温度にしか耐えられないが、暖かい飲み物用のボトルは85度まで耐えることが出来る。一般のボトルのキャップは白を基調に様々な色が使われているが、耐熱ボトルのキャップはオレンジと決まっている。一方水色のキャップのボトルは、そのまま冷凍庫で凍らせることが出来る。
(参考:ペットボトルリサイクル推進協議会)