かつてはちょっとした駅ならどこにでもあった「手荷物一時預かり所」今はコインロッカーに取って代わられ、利用する機会も減ったが、主要な駅にはどっこい残っている。東京駅や大阪駅、京都駅など、観光客の多いエリアでは今も係の人が預かり証を渡してくれる一時預かり所があって重宝がられている。
銀座駅での手荷物預かりの実験は既に終了しています
その手荷物一時預けを東京メトロが初めた。今回は実証実験で今日9月21日から30日までの10日間、銀座駅構内の4丁目交差点下コンコースの一部を使ってのクロークサービスだ。東京メトロでは銀座周辺の散策はもとより、メトロを使ってそのほかのエリアへの観光やショッピングにも手ぶらで気軽に行ってもらえるとしている。コインロッカーに入らない大型荷物も引き受けるので、荷物の多い外国人旅行者の利用にも期待をかける。利用は朝10時から夜8時までで、一個500円で預かる。今回の実証実験はヤマト運輸との共同で、結果を見たうえ、今後の事業に繋げて行きたいとしている。
クローズアップ雑学
海外にも銀座駅が
香港の都市鉄道(地下鉄)MRTが運営するもう一つの鉄道、軽鉄に香港の銀座駅がある。軽鉄はMRTの駅からさらに郊外の住宅エリアへと、きめ細かく路線を伸ばしていて、香港の通勤通学の足を担っている鉄道だ。
観光客にお馴染みの、香港の街中を走る2階建てのトラムとは別物だが、その軽鉄の銀座駅はアパート群が並ぶ郊外エリア、香港新界元朗区にある。軽鉄の他の駅は広東語の地名や英語名が付いているが、銀座駅は日本の銀座と同じGINZAとなっていて呼び方も銀座だ。
銀座駅前には「嘉湖銀座」と名付けられた東京イメージのショッピングモールがあって、駅名はその商業施設の名を取ったものだ。すなわち日本の銀座が由来の駅名なのだ。