塩数の子の生産日本一を誇る、北海道の留萌市議会が、議員提案された「数の子条例」を可決した。条例案は、北海道水産加工組合が5月5日を数の子の日と決めたことで、数の子生産日本一の街をアピールし、消費の拡大に繋げようと、議員提案されたもの。
市民と議会の意見交換会では「バレンタインのチョコレートが数の子に置き換わったみたいだ」などの意見も出されたが、「食べやすいメニューの開発や、数の子やニシンなどを使った料理のコンテストなど、様々な取り組みを期待する」など概ね肯定的で、条例は21日の市議会で全会一致で可決された。
クローズアップ雑学
梅干し、リンゴ、他にもこんな条例が
数の子だけでなく、こんなユニークな条例もある。青森県板柳町には「リンゴの生産における安全性の確保と生産者情報の管理によるリンゴの普及促進を図る条例」が平成14年に発布されている。何やら難しい条例のようだが、通称“リンゴ丸かじり条例”リンゴをよりおいしく食べるため、生産者には安全、安心の確保を、消費者には丸かじりを勧めている。同じくリンゴでは「弘前市リンゴを食べる日を定める条例」が平成19年に制定されて、毎月5日をリンゴを食べる日と定めている。
紀州の梅干しの里、和歌山県のみなべ町では「みなべ町紀州南高梅使用のおにぎり及び梅干しの普及に関する条例」が平成26年に制定されていて、町民に紀州梅を使ったおにぎりでの健康増進を勧めている。