これは企業などに健康管理システムを提供しているヘルスグリッド(本社東京)が創り出したシステムで、社員の健康度は、年金コンサルタント会社と伴に開発した身体年齢計算プログラム〝ボディスコア”を使って判断する。
ボディスコアで健康年齢を測定し、実際の年齢より身体年齢が若ければ、会社が確定拠出年金の掛け金を積み増しすると言うものだ。
加入者、企業とも健康増進へのモチベーション・アップはもちろん、企業にとっては「従業員の健康へ気配りができる会社」といった、イメージメリットもありそうだ。
ボディスコアでは、体重や血圧など16項目の数値から身体年齢を算出するが、実年齢より若ければ、その年齢差をポイントに置き換えて会社が掛け金を増額する。ただし実年齢より老いた数値が出てもペナルティは無い。
ポイントをどの程度の増額に置き換えるかは、導入した企業が独自に決めるが、増額で企業の負担が増えるとしても、長く健康で働ける人材を確保できるメリットの方がはるかに大きいだろ。
クローズアップ雑学
40歳から年金!!
ロシアでお年寄りグループの中に入るとよく聞く単語が“ペンシオネール”年金生活者のことだ。ソビエト時代は受給年齢が、男性60歳、女性55歳と比較的早いのだが、炭鉱労働者など厳しい労働の職業や、生活そのものが厳しい北極圏などの住人は、さらに受給年齢が引き下げられ、40歳代から受給できた国民もいた。北方領土もかつては需給年齢の優遇を受けていた土地だ。当時の社会主義政権はそのような優遇を施して住民を増やす政策をとっていたのではないか。