外国人のドライバーが増えている。特に広くて、観光にも車が必要な北海道では、インバウンドの増加とともに、個人旅行でレンタカーを使う外国人ツーリストが激増している。
セーフティードライブを
雪道での運転経験がない人が多いが、あるレンタカー会社の調べでは外国人が借りる割合は、夏は全体の2.9%だが、冬は5.1%と夏よりも冬の方が多いのだ。
外国人ドライバーの事故も増えていて、レンタカー会社の統計では、日本人ドライバーのおよそ2倍となっている。
そもそも「右ハンドルの車を初めて運転する」といったドライバーも少なくない。ルールもしかりで、歩行者優先が徹底している日本と違い、車が優先の国も多い。また一般道の法定速度も日本は時速60㎞だが、アジアのほとんどの国は70㎞以上といった違いもある。
北海道庁やレンタカー会社などでは、交通ルールやマナー、冬道の危険性などをHPなどで訴えているが、周りを走る日本のドライバーにも外国人の運転であることが分かるように、写真のようなステッカーを用意した。ただ、駐車場などでかえって車上狙いにあうケースも心配されるので、貼るのは走行中に限って欲しいとしている。
クローズアップ雑学
国際免許証があればレンタカーでツアー
ジュネーブ協定に基づく国際免許証があれば、日本ですぐにレンタカーを借りることが出来る。アジアに限ると、韓国、シンガポール、マレーシア、フィリピン、タイなど10か国で、協定には入っていないものの、台湾の免許証でも運転可能だ。
ちなみに中国は未加盟だが、香港は加盟しているので、香港の免許証なら中国からの旅行者も運転OK。
北海道は道の整備が進んでいるので、外国人ドライバーの95%は「とても走りやすい」と答えているが、冬道に限らず、重大事故にあってしまうケースもある。是非とも安全に日本を楽しんでもらいたい。