12日、羽田発のANAのいくつかの便で、乗客から預かった荷物が搭載できないトラブルが発生し、全国各地の空港では、後の便で遅れてやって来る荷物を待つ乗客で溢れた。幹線のように、羽田からの便が頻繁にある路線は後続の便もすぐにやって来るが、便数の少ないローカル線では、宅配便での後送を選択した人もいたが、手荷物の到着を待って数時間も待たされた利用者も少なくなかった。
トラブルは、羽田空港の手荷物搬送施設の不具合、つまりはベルトコンベアーが動かなくなってしまったのが原因とのこと。今回は、他の便への遅れが拡大するのを防ぐため、荷物を搭載せずに便を飛ばす、大胆な戦略を取ったが、発生が午前中だったのも幸いしたと言える。これが夜で、荷物の引き取りが翌日に絡むようなら、手荷物搭載なしでの出発は躊躇されたかもしれない。しかし海外の航空会社でも、手荷物の遅延や紛失は、少なくなってきているとはいえ結構遭遇する。
クローズアップ
ロストバゲージをこうして予防
大規模空港の手荷物搬送システムは大変高度化されていて、荷物についているバーコードから行先を瞬時に読み取り、正確に仕分ける。
稀なことだが、バーコードの読み取り不調などで手荷物だけが、ヨーロッパへ行くべきところをアメリカへなど、とんでもないところ行ってしまうこともある。そんなロストバゲージを少しでも防ぐ方法はあるのか?
最近は自分で荷物のチェックイン機械を操作して、荷物への行先タグを自ら付けなければならない空港も出てきているが、海外の空港では荷物を預ける際に、係員がきちんとタグを付けてくれるか、行先の表示が合っているか、結構しっかり見る癖がついた。不幸にもロストバゲージとなってしまった際は、下着やコンタクトレンズなど、当面必要のものをそろえる費用は航空会社へ交渉するべきだし、旅行保険に入っている場合は補償される。またクレジットカードの保険でカバーできる可能性もあるので、カードの保険もチェックされることをお勧めする。預けた際にもらうタグは決して無くさないで。もし紛失した場合迷子の荷物を探し出す手立てが無くなってしまう。