茨城県や千葉県など関東地方を震源としたM5クラスの地震が頻発、今月17日を皮切りに21日午前までに震度4が4回も繰り返されている。
専門家は、今回の頻発する地震が大きな地震の引き金になるかどうかは分からないとしている。しかしこれらの地震で東京区部でも最大震度3の揺れとなっていることから、都民の間でも不安が広がっており、防災グッズが急に売れ出している。都知事選が真っ盛りだが、首都直下型地震は、30年以内に70%の確率と予測され、新たな知事にとって対策は待ったなしだ。
もちろん関東や、発生が予想されている南海トラフに限らず、先の熊本地震のように活断層が引き起こす地震は日本中いずれの地域でも起こる可能性がある。確率だけで安心はできない。
クローズアップ雑学
頭の中でシミュレーションを
地震はどこでいつ起こるかわからない。自宅にいるとき、会社や学校にいるとき、そして通勤・通学の途中。それぞれ生活ルートの中での地震発生を想像して、シミュレーションをしておくと役立つ。例えば通勤で使う地下鉄、地震の時はどこで降ろされてしまうか分からない。普段は使わない途中の駅でも、付近の広域避難場所を地図で確かめておくと安心だ。因みに東京メトロでは、駅に水や毛布などを用意して、一時的な避難場所に出来る準備も整えている。
線路を歩いて避難するケースも考えられる。地下鉄は先頭と最後尾から外へ出ることが可能だが、いくつかの線では線路付近に高圧電流が流れているので、確実に乗務員の指示に従っての行動が求められる。
大きなビルなどでは、帰宅困難者への一時的な支援を行う体制をとっている会社もある。また災害支援型の自販機は、中の飲み物を無料で提供してくれる。日本コカ・コーラによると東日本大震災の際は400台余りの自販機がおよそ9万本の飲み物を無償で提供している。日常の通勤・通学の際に気を配って場所を確認、これらの情報を頭の中に留めておくと役立つ。