体の不自由な人や高齢者など、車いすを利用して旅行をする人は増えている。しかし空港の保安検査では、車いすの金属部分が探知機に反応してしまうため、改めてのボディ検査が必要だった。体にハンディを持った人へのボディ検査のため、ストレスもかかるし、時間も要していた。そこでANAは岐阜県のメーカーと共同で、金属を一切使わない樹脂製の車いすを開発した。車輪やフレームはもちろん小さな軸受けまで樹脂で作られているが、強度は金属製に引けを取らない。ANAでは、羽田空港に64台を配置したほか、全国の空港に広げていく方針だ。
一方JALは既に竹製の車いすを採用していて、こちらも保安検査を椅子のまま通過できる。
高齢化社会まっしぐらの日本、ハンディキャップパーソンへのストレスフリーを実現するアイディアは、今後ますます増えそうだ。
ZATSUGAKU POINT
パーソナル金属探知機が実現
金属探知機というと真っ先に空港の保安検査が思い浮かぶ。それ以外で金属探知機にお目にかかるケースはないと思っていたら、なんとスマホが金属探知機に早変わりする。
iphoneに無料アプリのMetal Detectorを入れると、画面はまさに金属探知機。スマホに入っている地磁気センサーを利用しているとのことだが、金属物を近づけると針が振れて反応する。感度ダイヤルを上げると、ピコピコと音も出て金属物であることを知らせる。日常のどんな場面で利用できるか思いつかないが、傑作なアプリである。