物を買ったり、サービスを受けたり、様々なシーンでポイントがたまる共通ポイントカード。「Tポイントカード」「Ponta」「楽天Rカード」が3大ポイントカードとしてしのぎを削ってきた。そこにDoCoMo系の「dポイントカード」が参入して「4大ポイントカード時代が始まった」と思っていたら、日本経済新聞によると、それに加えて6月からはイオン系列のWAONカードも新たな共通ポイントカードとしてスタートする。WAONは特に主婦が日常の買い物に使う電子マネーとして普及しており、リアル店舗で培ってきただけに強みを発揮しそうだ。
どのポイントカードも、使えるコンビニなどはそれぞれに系列化していたが、ローソンのようにいくつかのカードが使えるチェーンも出てきている。支払いの際に提供されるカード独自の割引クーポンなどで、差別化を図る競争が出てきそうだ。
と言ってもこれらのポイントカードすべて持っても5枚なので、ユーザーにとってはそう財布を膨らませる必要もなく、5枚あればゆりかごから墓場までポイントが付く。まさに葬儀で共通ポイントが付くセレモニーホールがあるので、お葬式もポイントを意識するシーンも出てきそうだ。
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マイナンバーをポイントカードに
政府が普及を急いでいるマイナンバーカード、このマイナンバーカードを利用したポイントカードが実現するかもしれない。今年一月に高市総務大臣が明らかにしている。マイナンバーカードにはICチップが埋め込まれているが、この小さなチップには膨大な量のデーターを組み込むことが可能だ。チップには公的機関が使うマイナンバースペースと、もう一つマイキースペースがあって、こちらは民間も使えることになっている。このスペースを使ってポイントなどのサービスに利用しようというものだ。
国は今年の夏までに技術的な課題も含めて、ビジネスモデルの検討を行う方針だ。なかなか行きわたらないマイナンバーカード普及のきっかけになるのか注目だが、日々の買い物まで筒抜けにならないのか心配ももたげる。